順番待ち待ちシステム選び方のコツをバイヤー経験のあるアナリストの視点でまるっと解説

違いの見分け方とは?

業界での実績継続年数

順番待ち待ちシステムという特殊な業界でどれだけ長い年数試行錯誤を繰り返してきているかというのは動かせない事実。先ず第一段階として業界での実績がどの程度かは重要な選定ポイント。

これは実際に事業社に複数社会ってみて感じたことだけど、実際混雑店に導入されることが多いようだけど、収益モデルがサブスクリプションタイプが主流で且つ保守やサポートの人員コストがかなりかかるらしいから、意外にもそこまで儲からないビジネスモデルとか。

だからその業界でどれだけ長い間残り続けられてきているかという点は結構重要。

かんたんに続けられる事業ではないことから、ホームページやデザインのかっこよさでイケそうなんて選定したらいつの間にかサービス停止しているとかあるから注意したほうがいいよ。

そうなんですね。新しい企業がたくさんできている業界だから新しいところばかり目に入ってました。結構老舗というだけですごいことなんですね。

先ず無料=実績と機能に自信のなさとして選定から除外が無難

次に経験則では「無料」「自作」といった価格だけにフォーカスした機器やシステムは選定候補から除外した方が無難という見方があるよね。

えっ!?どうして?価格が抑えられるってものすごい良いことじゃない?

どうして無料や自作といった価格だけにフォーカスしたシステムを候補から外してしまうの?

これは実際に失敗談も含めての話になるけど。最初は価格に魅力を感じて導入してみたものの結局は運営において最低限必要となる機能が不足していたり、逆に必要な機能を追加することでコストが割高になったり、無料の代わりに提供しなければならないデータや情報が実はあったりと結局は高くつくことのほうが多かったんだよね。よくよくメーカー側にも確認してみると日々の運用において、サーバー代やサポートコストなど維持管理にかかる費用を賄う必要がどうしてもあるので、毎月の月額費用はどこもそこまで変わらないはずなんだよね。逆に月額無料というのはサービスレベルか品質かセキュリティレベルを担保できていないことの裏返しなので不安でしかないよね。

つまり、無料にできてしまうのは逆に考えるとおかしな話で、その分何かを省いていたり、削減しないことには成り立たないはずなんだ。そもそも無料で提供できてしまったり、自作でできてしまうもので継続的なサービス提供やビジネス自体成立しなくないかな。よく考えれば分かることだと思うよ。

なるほど。たしかによく考えてみればそうですね。

結局初期導入時に魅力的な価格で導入できたとしても後々従量課金で必要な機能を使わざるをえなくなったり、入れ替えやリプレイス時の労力や手間、コストや利用されているユーザー様へのご迷惑を考慮したら最初から選択肢から外して考えるのが妥当かのかも。盲点でした。。

業態別での導入規模と事例開示数

あとは、その「業種」「業態」でどれだけシェアを持っているかは重要だね。実はあまり知られていないのが業種や業態によって、使い方が全く違うということ。それによって必要な機能や不要な機能、外せないオプションというのも様々なんだよね。飲食向けに作られていて自治体窓口には全く向いていないとか、長期利用には向いているけど短期では逆に高機能すぎるとか、あとは外食の中でも「業態」毎に機能や用途も結構違うんだよね。例えば回転寿司と焼肉でも基本的な機能は同じだけど食べ放題では外せない機能なんかもあったりする。ここも業界内での事業継続年数に比例するんだけど、そういった多様な使い方や提案のパターンをたくさんもっている企業やシステムが失敗がない。逆に価格やデザイン、見た目だけ良くて中身は他社のマネばっかりというシステムはあとで選定した担当者がえらいことになってたりするよね。どこまで行っても実績や信頼のある企業が一番安心で堅いんだよね。

結構知らないことって多いんですね。。飲食店向けだけでも導入施設側がどの業態を予定しているのかによって必要な機能や価格が違ってくるんですね。それだけに業態内での経験がモノを言うということですね。なるほど~。やっぱり導入事例なんかをたくさん出せる企業が信頼できますね。事例をパッと出せないシステムってそう言われてみると不安かも。そこもチェックですね!

コストではなくコストパフォーマンス

ここが結構見分け方のポイントであって、多くのバイヤーが失敗するところなのですが、人間ってパッと見て「安い!」というのにどうしても惹かれますよね。私も昔はそうでした。

これは経験してみてわかることなんですが、先程も触れたように、この順番待ちシステムのビジネスモデルはあんまり儲からないから詰まるところ、

「何かを削ってコストを抑えて安く提供するか」

「品質を維持するために規模を追って折り合いをつけるか」

しかないんですよ。

当然新興企業は規模や実績が追いつかないから最初はなにかを削って安く提供することしかできないことが多いはずですよね。相当な資本的なバックアップがない限り最初から安く良いサービスを提供し続けるのは至難の技ですからね。

今回我々がレーダーチャートで多角的に分析したのにはそういった全体の機能、サービス面での品質とリスクヘッジ、そのコストとのバランスがいかにとれているかを見分けるためでもあったんだよね。

その点、規模の原理が働く導入施設数の多い企業はそこまで儲からないまでも一定の品質を担保できていることが多いというのはあるよね。

コストなりのパフォーマンスがどれだけあって、そのメリットを中長期的に享受できるか、そういった視点でシステム選定をできるとよいかも。

主にその3つの観点で見分けていくと本質が見えてくると思うよ。

使い続けてみてから初めて分かる事も結構あるから気をつけよう。

わたしはやっぱり安いのが魅力!ではないです、、、すみません。女性はどうしても短期的に見てしまうので後で後悔することがあるんですよね。。。

最初導入したシステムを入れ替えるコストのほうが高くつくのがわかっていて、ついつい安い方を選んでしまう、、これは人間の性なのかも(笑)

参考になります。でも最近はスタートアップ企業もかなり大手の資本参加を受けて参入するところも出てきていますのでそういったところはしっかり品質も担保できていることもあるかもしれませんね。だから資本力や提携先まで見ておく必要があったのですね。納得です。

どうしても短期的な視野に陥りがちだからね。今日はこの辺にしてまたゆっくり深堀りしていこう。じゃまた!