EPARK│順番待ちシステム分析結果
順番待ちシステムブランド名
EPARK
提供企業
株式会社EPARK
分析・総合評価
総評
順番待ちシステム業界最古参のパイオニア企業。20年以上の業界実績は信頼の証。外食産業における国内シェアは最大規模と見られ、導入施設数、事業継続年数が多い分、システムの堅牢性や機能、サポート保守体制は洗練。品質が高い分、気になるのはコストだが敢えて非公開としている理由も公式サイトに明記されていた。企業毎の環境に合わせてカスタマイズした提案が受けられるとしたことから事前に自社の要望や環境を正確に同社コンサルタントに伝えることが適正価格を引き出す上で重要と捉えた。ただ、品質と比例して安くはないことは確かである事からコスト面では3点をつけている。だだし、ここは導入施設側が、商談時にどこまで詳しく利用用途や環境、設置条件、導入規模感をメーカー側に情報提供できるかにより最適な提案を受けられるかに依存。コストパフォーマンスを引き上げるのは導入施設側次第であるとも考えられる。
事前検討段階に於いて必要となる情報も同社法人向けサイトに揃っており、リクルート社と並び充実している。問い合わせ前に基本的な疑問は解決可能となるようにQAも整備されており、実績と経験の深さを感じる。
また、同サイト内には業態別に詳細な事例紹介もされており分かりやすい。
特許保有件数も業界最大規模であり、大手企業や自治体でも知的財産権の侵害リスクを心配する事なく安心して導入検討できる点は大手には特にありがたい。
各項目定性コメント
※各6項目毎の評価分析指標(何を以て評価指標としているか)はこちらを参照
実績
導入施設数は約10万施設(飲食店だけでも大手ブランド中心に国内3,000施設以上)あり、順番待ち業界では20年近い最古参プレイヤー。市場シェアも国内最大規模であり、くら寿司や王将など国内大手加盟店のアジア進出に合わせ海外にも進出。世界規模でシェアを伸ばしている。医療、飲食、理美容、エステ、旅行、銀行など各業種毎に別法人で運営されており、各業界に特化した機器開発と販売保守体制を構築し提供。
信頼性
EPARKの資本金は1億円。飲食業界向け販社となるEPARKグルメ社の資本金は5億円。従業員も合わせると1,000名を超える規模となる。順番待ち関連特許は特許庁が公開しているだけでも100件以上確認でき、大手企業が安心して長期継続利用可能な環境は整備。情報セキュリティ面ではプライバシーマークを保有し、国のGo To Eatキャンペーン委託事業なども2020年受託するなど品質基準はクリアしていると見られる。
機能性
スタンドアロンタイプの発券機が基本モデルとなり、標準機能として発券、呼び出し各種とオンラインでの携帯予約受付管理、順番ステータス確認、会員登録したユーザーへのDMやクーポン配信サービス等販促機能を実装。オプションとしても幅広く、電話呼び出しや友達紹介機能、自社ホームページバナーやウィジェット連携、表示機連携、テイクアウトシステム連携なども事例から確認されている。一部資料によればQSC改善に効果のあるQSC改善アンケートという来店客によるアンケート回答やNPSを収集し可視化できる有料オプションなども確認されている。機能充実度は業界随一と見られる。
コスト
具体的な初期費用や維持費は非公開となっている。サイトの情報によると、「EPARKは業種・業態、施設毎に必要な機能だけを実装し、その業種に必要な範囲での保守サポート体制を適切なサービスレベルで設計された有償システムとなります。
よって必要な情報を必要な企業様だけにお届けすることをモットーとし、一律での価格表示は行っておりません。」とのこと。一部比較サイトの情報によれば初期費用は10万円~。月額費用は応問い合わせとなっている。いずれにしても業態や施設、必要なオプションによりカスタマイズ提案してもらえるということで問い合わせをするのが一番手っ取り早い。
サポート体制
同社サイトによると、業種毎に特化した専用ダイヤルにて365日24時間、業界毎に特化した順番待ちシステム専門オペレーターが対応。契約時にオプションでの保証サービスに加入すれば端末が故障した場合の修理期間中には代替機センドバック保守や、即時性の高いオンサイト保守対応可能。希望の場合は、全国数百の拠点から即日店舗に駆けつける特別なオンサイト保守対応サービスなども提供可能とある。全国の大規模な飲食チェーンを複数ブランド支援する同社ならではの柔軟且つカバー領域の広い保守体制構築が確認できる。